結婚式はほとんどのアイテムがその日限りである中で、手元に残る数少ないアイテムが写真です。結婚式の写真は親族にも配るものだということを知っていますか? 写真を手軽に撮影し、シェアできる時代になった今にふさわしい、写真の配り方について考えます。
結婚式の写真の種類
結婚式の写真には大きく分けて2つの種類があります。
1. 記念写真(スタジオ写真、フォーマル写真)
被写体にポーズをつけて撮影するので「型もの」とも呼ばれます。新郎新婦の2ショットや1ショット、親族集合写真を撮影し、六切りや四切りサイズに紙焼きし、台紙に入れて納品されます。データ(フィルム)は納品されないのが基本ですが、別途買取りが可能な場合もあります。
2. スナップ写真
カメラマンが新郎新婦に密着する形で撮影する、記録としての要素もある写真です。ヘアメイクの仕上がりから、披露宴おひらき後の送賓までの撮影を行うプランが一般的。新郎新婦の自然な表情や、ゲストの様子を中心に、会場内のいろいろなスポットでのロケーション撮影も組み込まれていることがほとんどです。
親族に配る写真の種類は?
皆さんのお家にもご親族の結婚写真があるのではないでしょうか? 集合写真に加えて、新郎新婦の写真も入っていることが多いと思います。一緒に写っている親族集合写真は必ず家族に一部ずつ配りましょう。紙の台紙に入れたものを用意して渡します。データを買い取れれば、自分で準備することもできますね。
ご親族に対してはデータよりも紙焼きで用意するのがおすすめです。きちんと形にして渡したほうがフォーマル度が高いからです。また、受け取る側が親御さん世代なので、データでは扱いに困る方もいると想像されるからです。データでほしい方もいるかもしれないので、別途シェアできるようにするといいでしょう。
ミニアルバムを制作しても
最近は、ちょっとした写真集を安価に作ることができます。新郎新婦の写真やスナップ写真をいろいろ渡したいなら、自分たちでアルバムを制作してお渡ししてもいいかもしれません。自分たち用に大きなアルバムを作っていても、遠方に住んでいるとなかなか見せる機会がやってこない……そんな場合でも郵送で送って差し上げることができます。
お客様から度々お聞きするのが、親御さんやおじいさんおばあさんが嬉しそうに結婚式当日の写真や映像を親しい方々に見せているというエピソード。そういう時にはやっぱりデータより現物だと思うのです。プロに撮ってもらう記念写真の数々を自分のためだけにするのはもったいない。昔ながらの方法にとらわれる必要はないので、ご自身のご親族に合った形でシェアしてみてくださいね。